感染症専門医はいま多くの医療機関で必要とされているにもかかわらず、慢性的な人材不足に悩まされています。京都大学医学部附属病院感染制御部(臨床病態検査学講座)は、わが国で数少ない感染症専門医の育成を行っている大学部局です。

感染症専門医の進路は多岐にわたります(一般臨床医、教育職、研究職、行政・公衆衛生、海外派遣など)。女性医師の継続的なキャリア形成および維持に関しても、柔軟な対応が可能です。当部で研修し、臨床検査専門医を取得することで、さらに活躍の場が広がります。

教育プログラムの概要を下記に示します。


大学院進学について

医師として必要な科学的・論理的な考え方を身につけ、専門領域の深い知識を増やすことができるので、強くおすすめします。

取得できる認定医、専門医

日本感染症学会感染症専門医
日本内科学会等の基本領域学会認定後3年以上の認定施設(当院は認定施設となっております)での研修後、認定試験資格が得られます。

日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
学会が主催する「抗菌薬適正使用に関する生涯教育セミナー」の受講により、認定医の資格が取得できます。その後3年間の抗菌薬適正使用活動とセミナー受講により、指導医取得のための認定試験資格が取得できます。

日本臨床検査専門医
臨床検査専門医とは、臨床検査医学を修め臨床検査を通して診断や治療に役立つ検査結果と関連する情報を臨床医に提供し,検査結果の信頼性を維持するために臨床検査全体を管理する医師のことです。具体的には、診断コメントを作成したり、臨床医からのコンサルトに対応します。また、臨床検査の精度、品質管理の責任を担う医師です。専門性·独立性の高さから、日本専門医機構は臨床検査専門医を基本19領域の専門医の一つとして認定しています。当部での研修は検査部に所属することになり、希望される方には、臨床検査専門医取得のための研修を受けることができます。